父の死を乗りこえて 前編 |
Times Are Changing: Part 1
日本初放映 1991年4月7日
再放映 1996年1月23日
アメリカ初放映 1982年9月27日
監督 モーリー・デクスター
脚本 マイケル・ランドン
ゲスト ニコラス・プライアー(ロイヤル・ワイルダー役)
1887年春、チャールズたちは住み慣れたウォルナットグローブを離れてアイオワ州に移住することになった。そこでチャールズは街に住み、洋服店の店員の職を手に入れていた。住み慣れた小さな家は、新しくやってきたカーター一家に譲ることになった。家族を先に移住させて最後の別れにやってきたチャールズは、万感の思いを込めて家を見つめていた。そこを訪ねたローラはチャールズと懐かしい思い出を語り合う。最後にローラの家に立ち寄ったチャールズは、そこでエドワーズやオルソン、ベイカー先生、オルデン牧師など旧友たちと最後の別れをかわし、プレゼントを受け取り胸を熱くするのだった。小さな家に住むことになったカーター一家は、夫のジョンと妻のセーラ、息子のジェブとジェイソンの4人家族だった。妻のセーラは街で小さな新聞社を営むことにする。
一方、ローラは教職に別れを告げることになる。ローラの仕事の最後の日、ウィリーはローラに最後に「立たせてください」と頼む。後ろを向いたまま佇むウィリーの目に去りゆくローラの足音を聞きながら涙が光るのだった。
ワイルダー家にアルマンゾの兄のロイヤルと姪のジェニーがやってくることになった。ロイヤルたちを泊めるためにアルマンゾは張り切って家を増築する。懐かしい再会と楽しい日々。しかし、ロイヤルはアルマンゾに自分が病気でもう長くないことを告げるのだった・・・。
|
父の死を乗りこえて 後編 |
Times Are Changing: Part 2
日本初回放映 1991年4月14日
再放送 1996年1月24日
アメリカ初回放映 1982年10月4日
監督 モーリー・デクスター
脚本 マイケル・ランドン
ゲスト ニコラス・プライアー(ロイヤル・ワイルダー役)
泳げないことを気にするカーター家のジェブは、友人たちが水遊びに興じる姿を複雑な思いで見る毎日だった。ある日、ナンシーに泳げないのだろう、とからかわれたジェブは飛び込みを見せると言って木に登り腕を折ってしまう。
一方、ロイヤルはジェニーとピクニックに出かけ楽しい時を過ごすが、雨の中を急いで帰る途中発作を起こし天に召されてしまう。父の病気を知らなかったジェニーのショックは大きく、父を急がせたためだと自分を責めて殻に閉じこもってしまう。そんなジェニーの心を晴らそうと、ジェブは色々気を遣い、自分が可愛がっていた伝書鳩を見せる。
一方、ジェイソンの話でジェブが泳げないことを知ったジョン・カーターは、ジェブに自分も17歳まで泳げなかったことを告げる。泳ぎを教えてあげるから一緒にやろう、という父の言葉にジェブの心は温かくなる。
オルデン牧師から父さんは天国で母さんと一緒に居る、と聞いたジェニーは、家族揃っての天国での再会に思いを馳せるようになる。アルマンゾたちがピクニックに出かけた日、ジェニーは手紙を置いて家を出る。伝書鳩を譲ろうとジェニーの家を訪ねたジェブが、忘れ物をしてジェニーの家に引き返すとジェニーはいなかった。ジェブは家に置かれたその手紙を見つけ後を追う。湖で入水自殺をはかろうとしたジェニーを、間一髪のところで追いついたジェブが水に飛び込み救い出す。「何故死なせてくれなかったのか」、と言うジェニーに、ローラは「そんなのは自分勝手だ。父親と母親はジェニーが死んで喜ぶはずはない。親が喜ぶ生き方をすべきだ」と厳しい言葉を投げつける。ローラが厳しすぎたかと悩んでいる時、ジェニーがやってきてローラに抱きつく。ローラとアルマンゾに新しい家族が出来た瞬間だった。
相変わらずジェブが泳げないことをからかい続けるナンシーにジェブが、自ら泳いでいって手痛い仕返しをする。子供たちの笑い声が巻き起こる中、元気になって一緒に笑うジェニーの姿があった。
|
町長夫人? |
Welcome to Olesonville
日本初放映 1991年4月21日
再放映 1996年1月25日
アメリカ初放映 1982年10月11日
監督 モーリー・デクスター
脚本 ポール・W・クーパー
ゲスト リュー・エアーズ(レム・マッケリー役)
老いても元気なレム・マッケリーは今日も友人のジェスを訪ねたり、オルソンとチェッカーをする毎日。一方亡きハンソンの屋敷を買い取ったオルソン夫人は屋敷の掃除をしているうちに、ハンソンの古い書類を見つける。それはウォルナットグローブの債券で、年利10%がつき持参人に支払うべしと記されていた。発行の日付は1835年。つまり52年前。支払われる金額は1万4000ドル以上!緊急会議を招集したオルソン夫人は、お金を受け取る代わりに町をオルソンビルと名付けることを提案する。早速オルソンビルという名の看板を作り、名誉演説をするオルソン夫人を苦い顔で見つめる町の人々。レムはお払い箱になったハンソンの名が記された看板をもらって帰る。レムにとっては52年前にハンソンと自分たちで作り上げた町だった。親友の名が切り刻まれるのは耐えられないと言う。
次にオルソン夫人は町長を選ぶことを提案する。オルソン夫人が町長にしようと画策するのは夫のオルソン氏。怒り狂ったローラはアルマンゾに町長に立候補するように勧めるが、アルマンゾは聞く耳を持たない。しかし、オルソン夫人に農民に町長は無理と言われてアルマンゾは俄然やる気に。町長に立候補してはみたものの、実際仕切るのは参謀のレム。結局自分には町長は合っていないと思ったアルマンゾは立候補を辞退。親友だったジョージを亡くしたレムは老人たちのために何かをしたいと思うようになる。そこで、オルソン夫人にハンソンの屋敷を老人の会合に貸して欲しいと申し出る。そのために屋敷をすっかり綺麗にするからという約束つきで。レムを初め老人たちはせっせと家の修繕に力を尽くす。そして遂にレムは町長に立候補することを決意し、政見討論会を催すことを提案する。今まで家に引っ込んでいた老人たちも、子供たちの馬車での迎えを得て討論会に出席する。レムは52年前にこの町を作った時の話をする。ハンソンやジェスや亡くなった友人たちと身を粉にして働いた話だった。町に名を付ける時に、皆はハンソンの名を付けようと言ったがハンソンは町に人の名を付けるべきではないと言って辞退したという。そして投票が行われレムが3票差で町長に選ばれる。負けたオルソン夫人は早速レムに債券の支払いを求めようとする。ところが、ジェスが債券のNo.1は自分が持っていて自分が先に支払われる権利があると言う。結局オルソン夫人の債券は意味を成さない。選挙後のパーティで、今まで閉じこもっていたジェスが楽しそうに踊る姿をレムは嬉しそうに見つめるのだった。
|
幼い命を |
Rage
日本初放映 1991年4月28日
再放映 1996年1月25日
アメリカ初放映 1982年10月18日
監督 モーリー・デクスター
脚本 B.W.サンドファー
ゲスト ロバート・ロジア(トマス・スターク役) ミシェル・マーシュ(コンスタンス・スターク役)
スターク家の娘エリザベスとボーイフレンドのランダルは仲が良いが、エリザベスの父トマスはこのつきあいを快く思っていなかった。折しも銀行からの借金を返済出来なくなったトマスは立ち退きを迫られ心理的に追いつめられていた。帰宅したトマスは、妻のコンスタンスと娘のエリザベスを銃で撃って逃走する。ランダルが撃たれた二人を見つけ二人はドクターベイカーのところへ運び込まれる。町の男たちは、逃走したトマスを探しに出かける。アルマンゾがトマス探しに出かけているワイルダー家ではローラたちが留守番していたが、そこにトマスが押し入る。トマスはすっかり錯乱していて、ローラのことを妻のコンスタンス、ジェニーを娘のエリザベスと思いこんでいた。トマスに合わせてお芝居をするローラたち。赤ん坊のローズをエリザベスの子供と勘違いして激怒するトマスをうまくなだめたローラは、ジェニーに何とかうまく合わせるように言う。ローラがトマスを外に連れ出している間に、ジェニーはローズを連れて地下室に隠れる。ランダルとヘスター・スーがエリザベスが持ち直したことを知らせようとワイルダー家に立ち寄るが、地下に隠れたジェニーたちにはわからない。納屋でトマスに材木で一撃を喰わせたローラは、外に走り出てヘスター・スーの馬車に呼びかけるが、吹き荒れる嵐がその声をかき消し、再びローラはトマスに捕まえられる。去っていく馬車でエリザベスとランダルが逃げたと思いこんだトマスは、ローラをなじってけんかになり落としたランプの火が地下室の入口のマットに燃え移る。慌ててジェニーとローズを救い出したローラとトマス。ローラはジェニーに外に水を汲みに行くように言い、小声で「急いで助けを呼んできて」と言う。ローズが罪の子と信じるトマスは、ローラに子供を渡すように言う。自分はコンスタンスではなくローラだと必死に訴えるローラ。その時、ジェニーに導かれたアルマンゾたちが家の外で銃を捨てるように叫ぶ。トマスは銃を撃ちながら雨の中へ飛び出すのだった。事件は終わり、命を救われて車椅子に座るコンスタンスと腕を吊るエリザベス、そして町の人たちが哀れなトマスの葬儀に参列する姿があった。
|
小さな隣人 |
Little Lou
日本初放映 1991年5月5日
日本再放映 1996年1月29日
アメリカ初放映 1982年10月25日
監督 ビクター・フレンチ
脚本 マイケル・ランドン
ゲスト ビリー・バーティ(ルー・ベイツ役)
スーザン・フレンチ(ミセス・ベイツ役)
ドクター・ベイカーとジョン・カーターがポーカーを楽しんでいるところに、ルーが飛び込んでくる。ルーの妻の陣痛が始まったのだ。体の小さいルーは、サーカス団に所属していたが妻の出産のために自分たち夫婦と母親がウォルナットグローブに残ったのだった。無事女の子が生まれシンシアと名付けられるが、妻は出産のために亡くなってしまう。妻の希望で、サーカスに戻らないで一カ所に落ち着くことにしたルーは、ウォルナットグローブに居を定めることにする。早速仕事を求めてオルソン商店に行くが、体が小さいルーをハリエットは笑いものにして、ルーは傷心でそこを去る。しかし、カーターの尽力で銀行に職を得ることが出来そうになり、銀行を訪れるがハリエットの横やりでこれもフイになってしまう。オルソン商店に泥棒が入り、犯人がルーだということが発覚する。仕事につけないルーが食料や何かを盗んだのだった。ハリエットは巡回判事に訴えることを主張し、判事が来るまで氷倉に監禁すると言う。そんな時、遊んでいたナンシーが古井戸に落ちてしまう。穴が小さすぎて救出出来ずに焦る街の人たち。そんな時、ルーが助けを申し出る。その小さな体をロープで吊ってナンシーをつかんで引き揚げるという作戦だ。無事に成功し、ルーは満足そうにその場を立ち去る。やがてハリエットが謝罪を述べに現れる。判事には電報でキャンセルを伝えたし、銀行のアンダーソンさんにもルーの就職を頼むと言う。泣きながら「私は気が短くて・・・」と謝るハリエットに、ルーは「私の方が気が短い。だって体が小さいから。でも心は狭くない。人は許し合わなくては」と言うのだった。
|
愛は救う 前編 |
The Wild Boy Part1
日本初放映 1991年5月12日
日本再放映 1996年1月31日
アメリカ初放映 1982年11月1日
監督 ビクター・フレンチ
脚本 ビンス・R・グティエレ
ゲスト アンソニー・ゼアビ(ドクターマックイーン役)
ジョナサン・ホール・コバックス(マシュー役)
デビッド・フックス(ルーサー役)
ドクターマックイーンなる人物が馬車で色々な街を回っていた。ある街で彼はどんな病気にも効くという万能の水を売っていた。そして、さらに彼は一人10セントで神秘の狼少年を見せると言う。物見遊山な観客に公開されたのは、ダコタの山奥で狼に育てられていたという野生の少年。檻の中に閉じこめられた少年は、マックイーンの杖をもぎ取ろうと暴れて観客を震撼させた。ドクターマックイーンのサクラを演じているルーサーは、少年に同情してマックイーンに少年の扱いを変えるように進言するがマックイーンは聞く耳を持たない。ルーサーは少年に心を残しながらも去っていく。
次にウォルナットグローブにやってきたマックイーンは、いつもの手で観客を集める。狼少年を見られなかったジェニー、ジェブ、ジェイソンは、ナンシーの口車にのって誰もいない時にテントに潜り込んで狼少年に近づく。突然暴れ出した狼少年をナンシーが棒で叩こうとするところをジェニーが止めた。少年はジェニーに手を差し伸べるが、ジェニーは怖くなって逃げ出す。少年は誰もいないときに檻の柵を曲げて逃げ出してしまった。マックイーンは賞金を出して街の人々に少年を捜してくれるように頼む。
ジェニーが馬の世話をしに納屋へ行くとそこに少年が潜んでいた。顔を合わせて恐怖に怯えるジェニー。しかし、少年の顔を伝い落ちる涙を見て、恐怖を忘れ少年に話しかける。少年はジェニーの言うことはわかるが、口がきけないのだった。ジェニーは納屋に少年をかくまい、食料を届ける。少年は自分の名前を書いて教える。「マシュー」と。そこにアルマンゾがやってきて少年をかくまっていたことがばれてしまう。ジェニーは、マシューが話せないだけであることを説き、彼を檻に閉じこめる非人道性を責める。マシューは、昨日ジェニーが見せてくれた優しさに触れてジェニーのあとをつけたのだった。マシューをマックイーンの元に返したくないジェニーの気持ちを汲んでエドワーズがマシューを預かることになった。マックイーンは、マシューを見つけた者には50ドルの賞金を出すと言い残してとりあえず街を去る。
マシューはエドワーズの世話を受けて見違えるように綺麗になる。その夜マシューは悪夢にうなされ暴れ出してドクターの診察を受ける。ドクターはマシューはモルヒネ中毒の疑いがあると言う。マックイーンの売っていた水にモルヒネ成分が入っていたのではないかと言うのだ。また、マシューの喉は作為的に潰された疑いがあることも示唆する。エドワーズの優しさに包まれてマシューはどんどん快方に向かい、ローラがエドワーズやマシュー、ジェニーに手話を教え意志の疎通も段々出来るようになる。落ち着いて来たマシューを、エドワーズは教会に連れて行き街の人にそろそろ紹介したいとアルマンゾに話すが、それを立ち聞きしていたナンシーは、賞金の50ドルをせしめることを考える・・・。
|
愛は救う 後編 |
The Wild Boy Part2
日本初放映 1991年5月19日
日本再放映 1996年2月1日
アメリカ初放映 1982年11月8日
監督 ビクター・フレンチ
脚本 ビンス・R・グティエレ
ゲスト アンソニー・ゼアビ(ドクターマックイーン役)
ジョナサン・ホール・コバックス(マシュー役)
デビッド・フックス(ルーサー役)
ウォルター・ブルック(判事役)
マシューはエドワーズに口笛の吹き方を習ったりして仲良く暮らしていた。エドワーズは教会でマシューを町民に紹介することにしていた。日曜日、オルデン牧師はマシューの生い立ちを紹介し、マシューは手話で「こんにちは」と挨拶する。マシューはジェブとも仲良くなり穏やかな暮らしを送る。そこへマックイーンが再び街へやってきた。マックイーンはエドワーズがマシューを家に置いていることを知り、エドワーズを訪ね自分にマシューの保護権があることを告げ、巡回判事に訴えたと言う。ネルスはハリエットとナンシーがマックイーンにマシューの情報を与えたことを知り怒る。
巡回判事が街にやってきた日、教会は裁判の行方を見守る人々で埋まる。判事はこれがマシューの保護者を決める裁判であることを告げ、一人一人の話を聞いていく。ドクターベイカーやローラは、マシューがマックイーンの神秘の水のせいで暴れたことを証言するが、マックイーンの巧みな弁舌の前に状況は苦しくなる。マックーンはショーの仲間だったルーサーを証人として呼び出す。ルーサーはマックイーンと自分がマシューの面倒をきちんと見ていてマシューは快適に暮らしていたと証言する。マシューが凶暴であることを力説するマックイーンにエドワーズはつい怒りのあまり暴力をふるってしまう。判事がマックイーンに有利な判定を出そうとしたまさにその時、ルーサーが「嘘の証言をした」と告白する。マックイーンに買収されたと言う。マシューはマックイーンにとって檻に入れておくだけでお金をもうけられる金の卵だった。マックイーンは神秘の水をマシューに飲ませマシューを操っていたと言う。そしてマシューをマックイーンの元に戻さないでくれ、と言う。判事はマックイーンからマシューの保護権を奪い、マシューは保護施設に入れるという裁定を下す。エドワーズの異議は受け入れられず聴聞会は終了してしまう。エドワーズはマシューと逃げようとするが、マシューは逃げずに施設に行くと宣言する。翌日教会でマシューは街の人々に別れの挨拶をする。エドワーズは教会で「まともなことってどういうことだ?」と問いかける。一日中働くジョン・カーターはまともではない。人々が困った時にツケで買い物を許してそのまままだ取り立てをしないネルスもまともではない。人々の世話をするオルデン牧師も、治療をしても作物をもらうぐらいのドクターも、マシューに手話を教えたローラも、マシューとすぐに友達になったジェニーもみんなまともではない。まともではないことが問題なら、教会中の人をみんな引っ張っていくべきだ。何故ならこの人たちはマシュー以上にまともではないから・・・。エドワーズの力説を聞いた判事は、エドワーズに自分の代わりにマシューを施設に送っていくように言う。エドワーズに与えられた猶予期間は20年。判事はマシューと幸せになるように言い残して去っていく。「もうどこにも行かなくて良い」とマシューに喜びあふれる顔で伝えるエドワーズ。マシューは彼に駆け寄るのだった。
|
(C) 2012 Paonyan?. All rights reserved |