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コンチネンタル



THE GAY DIVORCEE


1934年アメリカ映画 RKO
白黒  107分


監督 マーク・サンドリッチ
出演 フレッド・アステア ジンジャー・ロジャース
アリス・ブラディ
エドワード・エベレット・ホートン


アメリカのトップダンサーのガイ・ホールデンは休暇で、ロンドンに来ていた。そこで知り合った魅力的な女性、ミミに一目惚れして彼女をロンドン中探し回る。実は彼女は、ガイの友人の弁護士に離婚調停を依頼している最中だった。ガイの努力が実って、遂にミミに再会するが彼女の態度はつれない。何とか彼女の関心を惹こうとガイは頑張るが・・・。


伝説のミュージカルカップルと化したフレッド・アステアとジンジャー・ロジャースがコンビを組んで主演デビューした記念すべき第一作です。
アステアって30年代から70年代までほとんど変わらない(つまり若い頃から老けていた)という印象が強かったけれど、やっぱりよくよく見ると年齢相応には見えないまでも若いですね。身軽なタップ、優雅なダンスなどやっぱりダンスセンスは抜群です。

ストーリーは、まあちょっとした離婚狂想曲というところで、ジンジャー・ロジャースが離婚するために、あの手この手で人が入り乱れてドタバタする話です。

アステアとロジャースが再会してコール・ポーターの名曲「ナイトアンドデイ(夜も昼も)」にのって踊るシーンは、とても素敵です。ジンジャー・ロジャースの裾だけが広がった多分すこしグラデーションがかかっているようなドレスがとても綺麗。素敵なダンスに、素敵なドレスは欠かせませんね。

主題歌の「コンチネンタル」は栄えある第一回アカデミー主題歌賞に輝いた曲です。この曲が延々流されて、アステア&ロジャースの踊りに続いて、フロアを白と黒の衣装に身を包んだ男女のコンビが埋め尽くすシーンがしばらく続きます。ここも素敵でした。この頃のミュージカルはまだレビュー色が強いようで、こういったロマンティックな群舞に時間を割くことが多かったようですね。

1934年と言えば日本が段々暗い時代を迎えようとしていた頃。でも、海の向こうではこんなに華やかで良い意味での脳天気なミュージカルが全盛時代に入っていたんだな、と思うと、感無量です。


☆フレッド・アステアは藤山一郎さんにどことなく似ている・・・と思っているのは私だけだろうか。






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