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スター・トレック2 カーンの逆襲



STAR TREK II: THE WRATH OF KHAN


1982年アメリカ映画
カラー 113分


監督 ニコラス・メイヤー
出演 ウィリアム・シャトナー レナード・ニモイ
ディフォレスト・ケリー カースティ・アレイ
ビビ・ベッシュ


ぱおー。「第二作以降はSFの名を借りた活劇でしかなかったり、その時々の社会問題を反映したものでしかありません」と書いたばかりなのに、その第二作を紹介しちゃいます。節操のないボク。おほほ。

エンタープライズ号はスポックを艦長に、訓練生を乗せて訓練飛行に飛び立とうとしていた。折しもチェコフを副長とするリライアント号が惑星改造システム「ジェネシス」の実験に適した惑星を探していた。降り立った惑星でチェコフは難破した貨物船を発見。ところがそれは優性戦争を逃れて20世紀からやってきた犯罪者、カーンの船だった。

カーンを首領とする優性人種はリライアントを乗っ取り、ジェネシスのことを知って宇宙ラボへ。ジェネシスが取り上げられると思い、怒った科学者のキャロルはカークに連絡するが、障害のためにうまく通信できない。

エンタープライズは訓練生を乗せたまま急遽、宇宙ラボへ。そこで彼らを待っていたのは、復讐に燃えるカーンが指揮するリライアントだった・・・

てなわけで、この映画、実はテレビのオリジナルシリーズの一話「宇宙の帝王」の続きなのであります。だからテレビ版を見ていないとちょっと話がわかんないかもしれないけど、知らなくても十分楽しめる娯楽大作になっています。

第一作が高尚になりすぎたために、この第二作はスタトレの原点に立ち返ったとファンの間では絶賛されました。ボクからすればちょっと話が軽いのではないかと思うのですが、それも第一作と比べての話。ファンでなくても楽しめる単純明快なストーリーになっています。娯楽映画の王道ですね。

映像的には、第一作の静的な描写から打って変わって、迫力のあるアクションシーンが満載です。特にエンタープライズとリライアントの宇宙での戦闘は大迫力。実はこの作品から、SFXをジョージ・ルーカスのILMが担当しているのです。また、ジェネシスを紹介する映像などにCGが使われているのも見もの。CGを使った映画としては先駆けのひとつにはいるのではないでしょうか。そういえば第六作ではモーフィング技術をいち早く使っていました。何でも新しいものが好きなシリーズなのであります。

カーンを演じるのはオリジナルシリーズと同じリカルド・モンタルバン。けっこうなお歳のはずなのに、見事な体格です。特に胸板がすごい! それから、カークの昔の恋人や息子が出てきたりと、ファンの心にぐっと来るエピソードが満載です。

ラストは、ファンなら涙なしには見られません。でも逆にファンじゃなかったら、その湿っぽい展開がちょっとしらけるかもしれない。ここはやはり、気合いを入れてオリジナルシリーズを観てからこの映画を楽しむのがいいかもしれません。でもこの映画でスタトレが気に入ったら、オリジナルシリーズもぜひ観てほしいと思います。

この第二作から第四作の「故郷への長い道」はお話がつながっています。ここは頑張って一気に観ちゃいましょう。






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