「サウンド・オブ・ミュージック」の謎


























































































































































映画を見ているうちにふと湧いた疑問の数々を、独断と偏見で勝手に解答してみました。「私はこう思う」という解答をお持ちの方がいらしたら、是非教えて下さい!


その1 マリアは何故家庭教師に抜擢された?

勿論、マリアが修道女に向かなかったから修道院を追い出されたわけだが、それだけでなく、映画では語られていないのだが、マリアは教員学校を出ていて教える素養があったのだ。しかし、実際には音楽と遊びしか教えていないみたいだけれど・・・。


その2 マリアの部屋のカーテンはなしのままなの?

マリアの部屋のカーテンが子供たちの遊び着に化けたことはご存じの通り。でも、ご心配なく。家政婦のシュミット夫人が最初に、カーテンをすぐに新しい物に取り替えると言っています。


その3 リースルとロルフはどうやって出逢ったか?

それは謎。勝手に想像するしかない。ロルフが電報を配達してきてリースルが受け取った・・・というのも執事がいるトラップ家ではありそうもないし、もっと前からの知り合いのような気がする。幼なじみというのが濃厚な線かも。ただし、男爵令嬢の通う学校とロルフの通う学校は多分違っているだろうし・・・だから、それぞれ勝手に想像しましょう(笑)。


その4 リースルとロルフは何故電報の配達の時しか会えないのか?

勿論、トラップ大佐の監視が厳しいから。但し、大佐は留守がちだからその時には会おうと思えば会えるはず。大佐がウィーンに行っていた間に、2人は会えたはずだが今度はマリアの監視が厳しかったのか、それともリースルがマリアや弟妹たちと遊びほうけるのに忙しかったのか・・・。多分、ロルフがナチに傾倒していくあまりリースルに関心を失っていったのだろう。マリアは、もしリースルが望んだらロルフとデートさせてあげただろうか?


その5 大佐はどうやって生活している?

大佐は退役の海軍将校。現在何かの仕事をしている様子は全くない。軍隊からの年金が多分出ているだろうし、そもそも男爵。かなりの資産があって生活には全く困らずに遊んで暮らしていける身分らしい。そんな結構な身分で、マックスおじさんを金の亡者のように言うのはちょっとおこがましい気がするのだが・・・。


その6 子供たちは学校に行っている?

マリアの家庭教師の任期は最初9月までということだった。だから、本当は夏休みの間だけの家庭教師だったと言える。リースルが「早く学校が始まって欲しい」と言っていたし、普段は学校に通っているということ。男爵夫人が寄宿学校の案を持ち出しているところを見ると、今のところ皆自宅から通っているらしい。この時代の男爵家の子供というと、特に男の子は由緒正しい寄宿学校に入っている様子が一番に思い浮かぶのだが、フリードリッヒにはそろそろそういう話はなかったのだろうか?寄宿学校マンガの読み過ぎ?


その7 子供たちの遊び着は何着?

大佐はとにかく子供たちに制服を着せたがる。子供たちに遊び着を、と主張するマリアと押し問答の末マリアが自分で作ってしまうのだが、それが「ドレミの歌」でピクニックに行ったお揃いの布地の服。しかし、「ドレミの歌」の後半になると子供たちは少し秋っぽい装いに変わっている。さてさて、この服は何なのだろう?新しい子供たちの遊び着か?だとしたら、またマリアが作ったのか、とすると服地はどうしたのか?それとも、子供たちがもとから持っている普段着なのだろうか。学校に行く服とは思えないし、食事の時にも正装するおうちだから、この時の子供たちの服の存在はとても気になる。やはり、洗い換えにマリアが作ったのだろうか?早速もらったお給料で服地を買ったとか?だとしたら、大変ご苦労様。そんなに服を作るのは大変だろうに。


その8 シスターたちは何故結婚式に参加しないか?

花嫁衣装に身を包んだマリアをシスターたちは、何故かフェンスの向こうで見守っている。シスターは結婚式には参加出来ないしきたりなのだろうか。それとも宗派の違いで遠慮したのか。もしかして、招かれなかったとしたらそれは大佐が気が利かなさすぎる。これは、宗教に詳しい人ならわかるだろうか。 


その9 マックスおじさんは大丈夫だったか?

トラップ一家が逃げるのに手を貸したマックスおじさんの、その後の立場は大丈夫だったのだろうか。一家の親しい友人であることは明白だったし、「知らなかった」で済まされるものでもないだろう。相手がナチだけに、彼がおとがめを受けなかったかとても心配。まあ、彼のことだからうまく言い逃れて、トラップ家の管理でも任されてのんびりピンクレモネードを飲んでいたと思いたいのだが・・・。


その10 シスターたちのした工作は何?

最後にナチの車にシスターたちが仕掛けた工作。車に弱い私にはわからない。わかる人、是非教えて下さい。


その11 使用人たちのその後は?

突然夜逃げしたトラップ家。さて、家で働いていた沢山の使用人たちはその後どうなったのだろう。突然雇い主が失踪して、お給料や退職金や、はたまた他の所に勤めようにもああいった職業ではきちんとした紹介状が物を言う。執事さんが、信用の置ける人だったらその後の管理もしっかりしていってくれるのだろうが、あの人では・・・。家政婦のシュミット夫人が万事取り仕切っていたのかな?


その12 トラップ家の車

最後にトラップ家一同が車に乗って逃げるが、あの車は9人が乗るには小さすぎないか?小さい子たちは、膝の上に乗せるにしてもそれでもやはり小さい・・・。子供が7人もいて、もっと大きい車を買おうとは大佐は考えなかったのか?それともあの時代、そんなに大きな車はなかった?


その13 もうすぐ17歳

新婚旅行から帰ったマリアが、失恋したリースルに歌って聞かせる「もうすぐ17歳」。でも、この歌ってリースルとロルフが東屋で2人だけで歌い踊った曲なのに、何故マリアが知っているのだろう?リースルが、こういう歌を歌ったの、ってマリアに話したのかな?


その14 雷が怖い

マリアが到着した晩に、子供たちが雷を恐れてマリアの部屋に駆けつける。最初は一番小さいグレートル。そして、女の子たちが一斉に。最後に男の子たち。子供たちはそれぞれ個室を与えられているのだろうか。それとも、共同の子供部屋?女の子たち3人が一斉に来るあたりを見ると、みんな一緒にいたと思われる。フリードリッヒ曰く、「先生の部屋に行くのはクルトのアイデア」だそうだから。でも、小さなグレートル、たった1人で廊下を駆け抜けてマリアの部屋に行くより、とりあえずお姉さんたちと一緒にいる方が怖くないんじゃない?


その15 パーティの服

華々しいパーティで、出席するわけではないにしても、子供たちの余興をお客に紹介するのだから、普通の女性なら一応自分の持っている一番良い服を着ようと思うのが普通かと思うが、マリアはそうではないらしい。パーティの時に着ていたのはどう考えても普段着。「山羊飼い」を上演した時に着ていたブルーのドレスの方がずっとドレッシーなのに。まあ、でもこれはマリアに着替えに行かせて男爵夫人と2人だけで話させるための口実でしょう。もともと、もらい手のなかった服に代表されるようにマリアのファッションセンスには大いに疑問符が付きそうだし。でも、あのブルーのドレスは好きだったなあ。


その16 出ていった時の服、帰ってきた時の服

マリアが出ていった時の服は、やってきた時と同じもらい手のなかった例の服。帰ってきた時の服は、何と新しくやってきた修道女見習いの人が着てきた服。こちらの方が確かに、マリアのもらい手のない服より見てくれが良い。結構ちゃっかりしているマリア?


その17 簡単な婚約解消

「エルザ、もうやめよう」。そんな一言で婚約解消。大佐ってちょっと身勝手。婚約したからには、婚約指輪を渡してなかったのだろうか。男爵夫人は指輪を返した様子がない。あとで、たんまり慰謝料請求されたって文句は言えそうにないのに。男爵夫人はプライド高いから絶対しないだろうけれど。


その18 柱の陰

修道院の墓地の柱の陰に隠れるトラップ一家だが、あの柱は何なのだろう?墓石ではないでしょうね?鍵がかけてあるとはいうものの、よくナチが鍵を開けろと言わなかったものです。トラップ家が隠れている柱の所だけ、特に懐中電灯で念入りにチェックするのよね。


その19 ギターの存在

マリアがトラップ家に持ってきたギターは有名だけれど、その後もギターが随所に登場する。大佐が「エーデルワイス」を歌いながらつまびくのは誰のギターなのだろう?歌に目覚めた大佐が昔持っていたギターを屋根裏から引っ張り出してきて、置いてあったとか?それともマリアのギター?マリアが修道院に去ってから、子供たちが歌の練習をする時にリースルがつま弾くギターはもっと不思議。エーデルワイスの時と同じ大佐のギターなのか、リースルが習う為に買ってもらったギターなのか?どちらにしても、修道院入りする際にギターを所持することをマリアも良く許されたものだとは思うが、最後にその大事なギターを持って逃げられなかったことはさぞかし心残りでしょう。


その20 笛と声とどちらがうるさい?

広い屋敷だから、大声で子供たちの名前を呼ばれたら迷惑だと大佐はマリアに笛を渡す。だけど、人が出す声と笛の音と一体どっちがうるさい?笛の音の方がずっと耳障りな気がするけれど。まあ、広い屋敷だから名前を呼んでも聞こえないというならわかるけれど。家中にインターホンを設置するような時代ではなかったものね。 


その21 子供たちは仲が良い?

長い夏休みの間、マリア先生の統率のもと子供たちは遊び回っていた。彼らはとても仲が良いと見える。でも、リースルは16歳。本当はロルフとデートだってしたかろうし、女友達とショッピングにだって行きたい年頃だろう。フリードリッヒだってルイザだって、友達といる方が楽しい年頃と思うが、彼ら彼女たちは本当に仲が良いのか、それとも大佐が他の子と遊び回ることを許さなかったのか。そういえば、遊びに行きたくてもあの制服ではね・・・。 




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