懐かしのテレビ館




















































白バイ野郎ジョン&パンチ


CHiPs


1977年〜1983年 アメリカテレビドラマシリーズ カラー 60分

道幅の広いカリフォルニアのハイウェイを白バイで疾走するハイウェイパトロールの若き2人、ジョンとパンチの2人組の活躍を描いたドラマです。

冒頭、白バイに乗ってハイウェイを走る2人の姿にあのテーマ音楽がかぶさると何となくワクワクしたものです。あの制服に白バイが格好良かった。

大都会ロサンゼルスのハイウェイパトロールに勤めるジョン・ベイカーは至極真面目な好青年でちょっと堅物的。相棒のフランシス・パンチョレロことパンチはちょっとノリの軽い明るい青年。性格の全く違うこの2人が毎日白バイでパトロールしながら出会う都会の片隅の事件をスケッチしたものです。そこには犯罪あり、人情話あり、勿論カーチェイスあり。でも、残虐な事件などはあまりなかったように記憶していて、安心して見ていられるドラマでもありました。

とにかく主演の2人が、それぞれ爽やかで日本でも一時かなりの人気が出ました。その人気を反映してか第6シーズンまで続くヒット作になりました。


上司のゲトラー警部役はロバート・パイン。警察ものには欠かせない若い2人のお目付役ですが、この人も優秀ではあってもなかなかノリが良くて、どこか笑わせてくれたように思います。それからちょっと調べてみて初めて知ったのですが、「スター・トレック ネクストジェネレーション」のクリンゴン人ウォーフ中尉役のマイケル・ドーンもレギュラーで出ていた!素顔が見てみたいです。

ゲストもなかなか楽しくて、確かまだ無名時代のエド・ハリスも出ていたような。しかし、何と言っても第3シーズンのテレビスター大集合エピソードが凄かったですね。と言っても、ストーリーはすっかり忘れてしまっているのですが、メリッサ・スー・アンダーソンやビクター・フレンチ(共に「大草原の小さな家」)、トッド・ブリッジスやダナ・プレイトー(共に「アーノルド坊やは人気者」)、アントニオ・ファーガス(「刑事スタスキー&ハッチ」)、そして何とジョージ・ペパード(「特攻野郎Aチーム」)などが、それぞれhimself、 herselfで登場するという贅沢さ。


私は、真面目な優等生タイプであったジョン派(笑)。1947年生まれのラリー・ウィルコックスは前年の「大いなる決闘」での悪になりきれない心優しき好青年の印象が未だに強かったです。チャールトン・ヘストンやジェームズ・コバーン御大と共演して認められたのか、生涯の代表作ともいえるこのシリーズに主演。「大いなる決闘」とは異なって、正真正銘正義の味方を好演してくれました。
1949年生まれのエリック・エストラダ。「エアポート’75」の機関士(?)役が脇役ながらも記憶に残っています。やはり「ジョン&パンチ」で大ブレーク。ところが、撮影中の事故でかなりの休業を余儀なくさせられたようで、その間のジョンの相棒をブルース・ジェナーという人が演じています。

ラリー・ウィルコックスは第5シーズンを最後に番組を降り、その後パンチが新しい相棒と組んだ「白バイ野郎パンチ&ボビー」というシリーズが作られましたが、視聴率が急落しおまけにボビー役のトム・ライリーが麻薬所持で逮捕されてしまったそうで敢えなく1シーズンでうち切りとなりました。ボビーは結構ハンサムだったんですが、頼りなかった印象そのままの実生活だったのね・・・。


というわけで伝説を作って終わったこのドラマ、ところがどっこい98年に「帰ってきた白バイ野郎ジョン&パンチ」としてテレビムービーとして蘇ったそうです。ラリー・ウィルコックスもエリック・エストラダもロバート・パインもみんな出演。すっかり年を取ったであろうジョン&パンチですが、見てみたいなあ。



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