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2002/7/28 |
ロベール・ピレス
Robert Pires 1973年10月29日生まれ フランス
180cm
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今回のワールドカップほどこのピレスの価値を感じたことはありませんでした。フランスの中堅選手に成長した彼は、今やチームに欠かせない存在になっていましたが、ワールドカップ少し前に怪我をして出場が絶望的になりました。その時から、戦力ダウンに不安を感じていたのですが、何とジダンまで開幕直前に怪我をして自分たちのプレーが出来ないフランスチームを見ながら、「ああ、ピレスがいれば」と何度思ったことでしょう。今のピレスならジダンの穴を埋めることは決して不可能ではなかったはず。あくまでも運に見捨てられ続けたフランスチームのことを思うと悲しくなります。
とはいえ、怪我で2度目のワールドカップを棒に振ったピレス自身も悲しかったでしょう。思い起こせばフランスのここ一番の試合の時には、いつもピレスがいた気がします。98年フランス大会でのパラグアイ戦のゴールデンゴール直前。2000年ユーロ決勝の時の、「あの」ゴールへ結びつける素晴らしいパス。ピレスは技術は勿論のこと、フランスにおけるラッキーボーイの役目も担っていたのかもしれません。
98年ワールドカップの頃は、いかにも心優しい好青年の印象の強かった彼でした。実際優しい性格と聞きます。それがある意味では、ゲームに災いするとも。でも、アーセナルに移って彼は随分たくましく変貌を遂げました。今や彼はアーセナルになくてはならない選手であり、アーセナル優勝の立て役者であったことも間違いないでしょう。クラブでの活躍に比例するように、代表でも目覚ましい成果を挙げました。2001年のコンフェデ杯では1.5軍のフランスチームの中で縦横無尽の活躍を見せ、大会の最優秀選手に選ばれました。
これだけの成果を挙げてきた彼ですから、ジダンが欠場を余儀なくされた大会で、「ピレスがいれば・・・」とつぶやいてしまうファンの気持ちがおわかり頂けるかと思います。
でも、ジダンは怪我をし、ピレスはもっと前の怪我で欠場しました。これが現実でした。
手術の予定もあると聞きましたがどうなったのでしょうか。少しでも早く怪我を治して、フランスチームに帰ってきて欲しいです。そして、傷心のチームメイトたちを率いて、ユーロ2004を目指して欲しい。ラッキーボーイの復帰がまたフランスに輝きをもたらしてくれると信じて。
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