ブロードウェイのバークレイ夫妻
The Barkleys of Broadway
1949年アメリカ映画 MGM
カラー 109分
監督 チャールズ・ウォルターズ
出演 フレッド・アステア ジンジャー・ロジャース
オスカー・レバント ビリー・バーク
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ブロードウェイのショウダンサー、ジョシュとダイナのバークレイ夫妻は大変な人気を誇っていた。ジョシュ主導でほとんどを踊るショウにある日ダイナは疑問を感じる。そんな折、ダイナにシリアス劇のヒロインを演じないかという話が舞い込む。ダイナは新しい挑戦にやる気満々だが、ジョシュは渋い顔。二人は遂に別居して、事実上のコンビ解消になってしまうが・・・。
1930年代を席巻したアステア&ロジャースが久々にコンビを組んだ作品です。また、私の記憶に間違いがなければこのコンビの最後の作品でもあったはず。
10数年の月日の流れを微塵も感じさせない二人の相変わらず息のあったダンスシーンが見所です。ショウダンサーの役ですから、何の違和感もなくダンスシーンが楽しめます。相変わらず流れるラインを描くジンジャー・ロジャースの素敵なドレスも見所です。30年代のこの二人の映画でも、ジンジャー・ロジャースはいつも素敵なドレスを披露してくれたものですが、今回も素敵。ダンスがメインだけに見た目だけでなく踊りやすいデザインを考えなければならないから、デザイン担当の人も大変でしょうね。それが故にあの裾が広がるドレスの登場となるのでしょうが、あの微妙な裾の広がりがおしゃれ心をそそるのですよね。
今回は二人がスコットランド風の衣装に身を包んで歌い踊るバージョンが可愛くて気に入りました。二人お揃いでタータンチェックのキルト姿(だと思った)。あのアステアがキルトで踊ります!それから、練習シーンですが、ジンジャー・ロジャースがパンツ姿でタップを踏むシーンもなかなか珍しくて良かったですね。
ドラマは相変わらず二人の丁々発止が見所のラブコメディです。でも、年月を共にした夫婦ならではの味が出ていて、若い頃の恋愛ドラマとはまた違った味が楽しめます。
夫はフライパンで、妻はその上で焼かれるパンケーキである生活に反発するダイナの気持ちは戦後の強くなった女性を象徴しているようで、納得。
☆これが最後なんて残念でした。もっと年を取った二人の共演が見てみたかったです。それとも、若き日の姿をファンの胸にとどめておいてもらうために共演しなかったのか・・・。
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