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足ながおじさん



DADDY LONG LEGS


1955年アメリカ映画 20世紀フォックス
カラー 128分
 
監督 ジーン・ネグレスコ
出演 フレッド・アステア レスリー・キャロン
テリー・ムーア セルマ・リッター
フレッド・クラーク


アメリカの大金持ち、ジャービス・ペンドルトンはフランスに行った折にパリ郊外の孤児院でジュリー・アンドレという快活で魅力的な少女を目にする。彼女をアメリカの大学で勉強させることを決めた彼は、後見人ではあるが名乗らない、会わないという条件を定める。アメリカのカレッジにやってきたジュリーは、新しい大学生活に胸躍らせる。まだ見ぬ後見人に「足ながおじさん」という名前をつけて日々の生活を書きつづる手紙を出す。ジュリーのルームメイトのリンダの伯父が実はジャービス。カレッジのダンスパーティで、リンダの伯父としてジュリーに会ったジャービスはすっかりジュリーの虜になってしまう・・・。


有名な「足ながおじさん」の話を、華麗な色彩でミュージカル化した作品です。とにかく画面がきれいです。そして、主演がフレッド・アステアとレスリー・キャロンですから、ダンスシーンの見所が満載。カレッジのダンスパーティで2人が踊るシーンのロマンティックさ、若者たちのスルーフットと呼ばれる激しいダンスを踊りこなすアステアの衰えを知らぬ身のこなしの軽さなどが堪能出来ます。

ヒロインのジュリーを演じるレスリー・キャロンは「パリのアメリカ人」でスターになったパリジェンヌ。ですから、ジュリーはフランスの孤児院の少女でアメリカに留学するという設定になっています。初めて訪れたアメリカ。カレッジの寮につくと、ピチピチした女子大生たちの熱烈歓迎に出逢います。トランク一つでやってきたジュリーの肩身の狭さにほんのちょっと同情した後に届く大きな荷物。開けると豪華なドレスがどっさり・・・のシーンは、やはり女性なら溜息混じりで見てしまいますね。素敵なドレスばっかり。でも、ジュリーが一番に着てみせるのが「アメリカン女子大生ルック」というところが可愛いです。

監督のジーン・ネグレスコは画家の経験があるということで、さすがに美術が見事です。特に幻想の中のバレーシーンの数々。これはバレリーナであるレスリー・キャロンの魅力満載です。おまけに振り付けがかのローラン・プティ。「パリのアメリカ人」を彷彿とさせるバレエシーンの数々。レスリー・キャロンもあの頃から比べて磨きがかかっているだけにより素敵です。

ジュリーからの手紙を読んでは泣いているジャービスの秘書役のセルマ・リッター。名脇役であります。この人が出てくると、いつも見入ってしまいます。ここでも良い味を出しているんですよね。是非この名脇役女優の演技もご堪能下さい。

「ドリーム」のメロディがとても美しく心に残ります。


☆50年代ならではのふくらんだスカート。レスリー・キャロンの着ていた白いドレスや赤いドレス。全部素敵です。ジャービスが届けたトランクから出てきた青いドレスもとても素敵だったんですが、あのドレスは着ていなかったのかな?勿体ない。






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