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グレートレース



THE GREAT RACE


1965年アメリカ映画  ワーナーブラザーズ
カラー  160分


監督 ブレーク・エドワーズ
出演 ジャック・レモン トニー・カーティス
ナタリー・ウッド ピーター・フォーク
キーナン・ウィン アーサー・オコンネル


今世紀初頭、宿命のライバルであるグレート・レスリーとフェイト教授は、ニューヨーク〜パリ間の自動車レースに挑むことになる。そこに、新聞記者のマギー・デュボアが押し掛けて、特ダネを狙って無理矢理同行する。フェイト教授はあれこれ画策してレスリー以外の参加者を脱落させる。かくして、勝負はレスリーとフェイトの一騎打ちになるのだが、行く先々で様々なもめ事に巻き込まれ大騒動が繰り広げられる・・・。


今世紀初頭のニューヨークとパリのクラシックなムードを素敵に醸し出しているコメディ映画です。話がわかりやすくて、昔のコメディ路線を踏襲していると言えるでしょう。
トニー・カーティスはヒーローで、全身真っ白な服装で登場し、いつも格好良く決める。そして、真っ白な歯がキラリと(文字通りキラリ)光るところは笑えます。対するジャック・レモンは悪い奴で、カーティスを陥れるためにあれこれ考えること考えること。こちらは真っ黒な服を着て現れて悪の帝王というところか!?それには、あまりに間が抜けていて笑えます。やっぱり悪役にはなりきれないジャック・レモンの良さが良い意味で出ています。

双方の助手を務めるのも、キーナン・ウィンとピーター・フォークというくせ者揃い。キーナン・ウィンは大柄でどこかとぼけた味で真面目な顔して笑わせてくれるし、ピーター・フォークはもう言うことなしの助演ぶり。抜けた教授に抜けた助手。コメディの王道コンビですね。

紅一点のナタリー・ウッドはクラシックで素敵な衣装の数々で目の保養をさせてくれます。シースルーのあんな時代に際どくない?と思えるようなドレスもあれば、可愛いピンクのロマンティックドレスもあり。新聞社に押し掛けて無理矢理新聞記者を名乗り、自動車レースに潜り込むこの時代のキャリアウーマンの前身と言えるでしょうか。

ニューヨーク〜パリ間のレースだからどうやって、ヨーロッパに渡るのだろうか?と思っていたら、大爆笑の渡り方。こんな冗談みたいな話も素直に楽しめるのがこの映画の良さですね。おまけに某国の王位後継者争いにも巻き込まれてもう大変!

単なるレースだけではなく、古き良きコメディのエッセンスをこれでもかと詰め込んでいるところが嫌みなく楽しいです。

それから、ブレーク・エドワーズと言えばこの人なくしては語れないヘンリー・マンシーニの音楽がまた素敵です。



☆この頃、自動車レース映画が流行ってたのかな?「栄光のル・マン」「グラン・プリ」なんかもありましたよね。






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