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サンタクローズ



THE SANTA CLAUSE


1994年アメリカ映画  ディズニー
カラー  97分

監督 ジョン・パスキン
出演 ティム・アレン ジャッジ・ラインホルド
ウェンディ・クルーソン エリック・ロイド
ピーター・ボイル


大手玩具メーカーに勤めるスコットは、離婚して息子のチャーリーと別れて暮らしていた。クリスマスにはそのチャーリーがスコットの家に泊まる。料理に孤軍奮闘するスコットだが、へまばかり。そんなクリスマスの夜に、スコットの家を訪れた本物のサンタクロースが屋根から落ちてしまった。それが縁で、スコットがサンタ業を引き継ぐことになったから大変!チャーリーはパパがサンタだと大喜び。スコットは段々太ってきて髭も生えて、すっかり容貌がサンタクロースに。それと共に、スコットの中にサンタらしい寛容の心も生まれてくるのだった・・・。


クリスマスの夜に起こった出来事を描くファンタジーコメディです。離婚した父親にとって子供と過ごすクリスマスは楽しくもあり、義務的でもあるもの。料理には失敗して、仕方なしに食事を求めて行き着いたデニーズには、父親と子供だけのちょっともの淋しい組み合わせの客がいっぱい。そんな仲間入りをしているスコットですが、その晩本物のサンタが屋根から落ちて怪我をしたためにサンタ業を引き継がなければならなくなってしまって大変なことになります。屋根の上に止まっていたトナカイの橇に乗り込めば、橇は勝手に走り出し、夜空を駆けてプレゼント配りに奔走させられる・・・。何とか義務を果たして着いたところはサンタが暮らす妖精の国。そこでは、姿は子供だけれど長い間生きている妖精たちが、おもちゃ作りに余念がありません。そこで、スコットはサンタ契約を引き受けてしまい、スコットのその後の生活は一年後のサンタ業に向かって一直進に変わっていくのです。突如、大食いになり増え続ける体重、剃っても剃っても生える髭。いつしか髪も髭も真っ白に・・・。そして、何よりもちょっとシニカルであったスコットの性格が大きく変わってくるのです。それに伴って、今まで父親と疎遠だったチャーリーは、すっかり父親をヒーローのように扱います。しかしながら、母親とその再婚相手の分析医はそんなスコットを変人と決めつけ、チャーリーと会わせないようにしてしまうのです。

一年後、スコットはすっかりサンタらしくなって再び橇に乗って家々を廻ります。でも、愛する息子チャーリーには会えないまま・・・。サンタの存在をすっかり否定してしまっている大人たちの心を和らげるにはどうしたら良いのでしょうか。

主演のティム・アレンは、アメリカでは有名なコメディアンです。私にとっては「ギャラクシー・クエスト」が強烈なイメージと共に思い出されるのですが、他にも沢山の人情コメディに出ています。この映画は、ティム・アレンにとっても代表作の一本といえるでしょう。今年、第2弾が封切られて大ヒットを記録しています。

良い人なんだけれど、超現実的で3歳にしてサンタを信じなくなったジャッジ・ラインホルドがちょっととぼけた持ち味を発揮しているのも面白いところ。

妖精の国もカラフルでとても素敵です。姿形は子供のままだけれど、年は相当いっている妖精たち。彼らはここで、世界の子供たちに配るおもちゃ作りに余念がありません。また、妖精救助舞台などというものもあって爆笑。

何となく子供の頃のクリスマス、もらったプレゼント、もらえなかったプレゼントなどあれこれ思い出してしまって、この映画は実はあの夢とロマンをすっかり忘れてしまった大人たちに温かい想い出を返してくれる映画と言えるかもしれません。


☆改良に改良を重ねて作ったという絶品の妖精の国のココア。私も飲んでみたい。






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